香港出向日記

カレーとパイナップルを好きな男の香港出向体験談です

駐在に向けて準備したこと(良かった点・反省点)

今回は私の事例を元に、海外赴任・駐在の辞令が出た場合に何が起こるのか、どのような手続きが必要なのかを書いてみようと思います。

1. 必要だった手続き一覧

私が行った手続きは以下の通りです。ビザは会社が手配してくれました(ありがたい)。手続きをした時期と早かったか遅かったかも記載しています。

  • 大学から卒業証明書の取り寄せ→辞令から1週間後に依頼(遅かった)
  • 借家の引き払い→辞令発令直後に管理会社に連絡(ちょうどよかった。たまたま契約満了に合わせて引き払いに成功)
  • 銀行口座の非居住者届出→渡航日の直前(遅かった)
  • 証券口座の非居住者届出(楽天証券auカブコム証券)→渡航日の直前(遅かった)
  • 役所での海外転出届出→渡航日の前日(ちょうどよい。世帯分離手続きも同時)
  • 出国日時点までの配偶者・生命保険料控除の届出→渡航日確定後(ちょうど良いが、保険料の控除証明書は保険会社から取り寄せが必要なので注意)
  • 海外の医療保険の確認→辞令発令後(私は会社の保険でカバー)
  • 引っ越し(海外+国内)→家の契約時期に合わせて

2. 駐在準備のしくじり~卒業証明書と金融関係は注意~

駐在準備でしくじったなと思うのは、卒業証明書の取り寄せと金融関係の手続きです。

卒業証明書はそもそもが郵送か窓口申請というイケていない方法だったことに加え、コロナで全量郵送になっており、かなり時間がかかりました。私の大学の場合は書類不備が有る場合でもサイレントで発行せずとなる方式で、無事に届くかかなりドキドキしました。この卒業証明の依頼を辞令から1週間後にやってしまったので、ビザ申請が遅延することとなりました。

また、金融関係は基本的に「出国するまでに」手続きが完了しておく必要があるのですが、ネット証券でもコールセンターへの依頼→書類の自宅への郵送→返送等で時間がかかることが頭から抜けており、苦労しました。コールセンターへ電話した印象では、楽天の方がしっかりしていて、カブコムは緩そうな感じでした。

NISAを含む特定口座は海外出国中の売買はできませんが、資産は引き続き保有可能です。無知だった私は「海外駐在で家賃が浮く分、日本の金を全て積立投資に回そう」くらいに思っていましたが、それはできないようです。

また、銀行は住所を海外に変更するだけであれば直前でも良いのですが、非居住者用のサービスを申しこむのであれば、証券会社と同様に早めの手続きをご推奨します。銀行窓口はコロナ対策で来店予約必須なところも一部にはあり、メインバンクの各種お手続き案内をご確認ください。因みに、会社で財形預金をやっている方がいれば年金型と住宅型は税法の関係で強制解約となります。

3. 住宅関連は費用面で注意

住宅関連は多額の費用が発生するので念入りに調べましょう。私は賃貸で、契約更新のお金は幸いにもかかりませんでしたが、退去費用は可能な限り抑えるべく念入りに調べました。実は、国土交通省からガイドラインが出ており、「入居時の状況に戻すことは、新品価格を負担することではない」ということになっているようです。通常の経年劣化(減価償却)しているんであり、「そもそも入居時点にそれって新品ではないよね?」という考え方のようですね。私は以下の動画を参考に、管理会社に事前にメールを送って牽制し、結果として退去費用はゼロでした(このチャンネルは本当に有益)。

www.mlit.go.jp

www.youtube.com

持家でご家族も一緒に連れていく場合には、誰かに家を貸しておく選択肢もあろうかと思いますが、住宅ローン控除を受けている場合には持ち主が住んでいることが前提になりますので、銀行にばれた時のリスクが怖いですね。金融という同業の立場から見ると数多いる住宅ローン債務者の状況を細かく完全にチェックするのは、かなり大変そうですが、一部ネット銀行は非対面チャンネルである分、居住確認ができなかった場合の対応が厳格だと聞いたことがあります。

これは私見ですが、海外赴任を希望される可能性があるようであれば借家の方が良いかもしれません。家を買えば老後の家賃が浮くわけではなく、100年の人生を支えるために累積で多額の固定資産税と修繕費用がかかると想定されます。また、素人では資産価値のある家に巡りあう・費用を負担するのは困難であり、いつもきれいな賃貸の方が良いのかなーと現時点では思っています。

よく、「ローン支払い<家賃」「最後は自分のもの」という考えもありますが、住宅ローンは株の信用取引と同じレバレッジによる投資、ローンを払い終わった(35年後の)家に価値はあるのか?といった点を考えると、日本にいる間には住宅購入に踏み切れませんでした(参考書籍は以下)。